2014/05/03〜05 屋久島 瀬切川 ゴルジュ遡行(2日目)
Unfortunately this text is in Japanese only.樹林帯に泊まったので星を見ながら寝れなかったし疲れのためか焚火の準備だけしてグースカ眠ったのは残念だった。朝も日が差し込まないため谷筋は明るいのに起きるのが億劫になる。朝食のヤキソバとスープを食べ、身支度して出発。乾いた沢ウェアのため快適♪
本日はゴルジュ手前のゴーロからスタート。百さん新調したゴム底の沢靴で快適に登る。乾いた花崗岩にフリクションはバチ効きだ。
ゴルジュの始まりを告げる入口の滝。
しばし眺めて右岸を巻く。
傾斜も緩いし藪もなく快適な巻き。
あれっ?
屋久島にしてはスモールサイズだった岩が段々と大きくなっている様な気が...
上流の方が岩が大きいなんてあるのかなぁ〜。
空荷でショルダーで上がり荷上げ。
始まったよ屋久島標準仕様!
谷底にびっしり巨岩が詰まってるので処理が面倒。
大岩乗越はルートファインディングが楽しいケド、体力消耗も激しいので右岸の薄い藪...というより杣道レベルの樹林帯をかなり進む。
たまに右下の谷を見ながら降り時を図るが、巨岩帯をウロウロするよりかなり快適なのでなかなか谷に復帰する気にならない。
かと言って、樹林帯ばかりじゃ尾根歩きとさして変わりが無いので、休憩がてら谷に復帰してみる。
おぉ!屋久島らしくなってきましたネ。こうでなくっちゃ。とは言え、これを水線通しで行くと進まないので再び右岸へ戻る。
振り返ればV字に切れ込む先に海が目前に♪
これも屋久島の沢ならでは。
相変わらずミディアムサイズのゴーロを進む。
単調だが体力温存には地道なルートファインディング技術が必要。
前方にゴルジュと滝らしきものが。
遠目では越えられそうになく、この辺りから巻きになると予想して空荷で偵察に出かける。
近寄ってみるとソコには...!!
圧倒的ゴルジュにかかる滝。
スケールデカっ!流石、瀬切川こうでなくっちゃ♪
滝は10m程で高くはないが谷が大きいため気持ちが呑まれそうになる。
これ見ちゃうと「なんちゃってゴルジャー」の血が騒ぎます。
水線左はツルツルスラブで弱点は見当たらない。水線右もこの水量とCSで不可。
右手前の壁のチムニーを空荷で登攀後、荷上げし岩棚をトラバースして抜けませんか?と登攀好きの2人に提案すると「ヤダ!」という事で素直に左岸巻き。
その後もビッグサイズの岩に塞がれ、夏だったら泳いで通過する釜を避け、ルートが限定される中、止む無く水に身を投じて這い上がったりして越えて行く。
標高が低いためか水温は比較的高め。
積極的に泳ぐ気にはならないが短時間なら特に気にはならない。
低脂肪、寒がりの百さんには辛い様だが。
夏だったら嬉々として釜に飛び込み、キャツキャ言って泳いで滝に取り付き水線を行くんだケドなぁ〜。
この先のどん詰まりの左側が瀬切大滝のハズだ。記録で巻きルートは様々
① 滝直近の左のルンゼ状を直登
② もう少し手前を滝方向へ、多分①に合流(予想)
③ この辺り、滝の100m程手前から支谷を拾ってトラバース気味に進む。
③を選択したので荷物をここにデポして空荷で進む。
どん突きの左に瀬切大滝。
雲一つない青空に滝が映えます。
今日は水量が少ない?みたいで滝直近でも大した水しぶきも風も無かった。
しばし見入るがどうしても登攀ルートを探してしまう。
滝のすぐ左の様子。 巻きルート①(予想)
岩は簡単に登れそう。その後ルンゼ状のブッシュを登って行けそうだった。ただし、岩の手前にわずかな渡渉があるが水量次第では難しくなるかも。っていうより水量が多いとそもそもここまで近寄るのも大変か?
我々は100m程?戻って右岸を一旦下流方向に向かって斜上し、支谷に入って上部でトラバース気味に巻く。傾斜も緩く簡単で体力も時間も節約できる消極的だがお奨めルート。
このルートは福岡の山岳会 [ピナクル山の会] の2008年のレポートを参考にしたもの。
実際に巻いてみて、沢ヤのセンスを感じる良い巻きルートだった。
巻き終わると平坦で美しい渓相に変る。
ここも夏だったら飛び込んでいることだろう。
ナノサイズの岩の河原歩き♪
体力もなく荷物重くてキツイし、何より早くテン場についてビールを飲みたくて仕方がない。
こんなテン場適地を見つけてしまうと心が折れそうになる。トホホ。
美しい水と景色を見ながら今夜の夕飯と酒を思い浮かべて進む。
と、目前に絶景!
テンション上がるぅ〜!!
チョット遊ぶ時間をいただく。
ザックに忍ばせておいた超軽量の浮き輪を膨らませ、釜の右側からゴルジュに接近する。
今日の水量は祝子川ゴルジュ増水時の2倍程度なので、還流を利用して右壁をギリギリまでヘツり振り子キックに移行すれば滝下までは到達できるだろう。
絶望的ゴルジュ。
と思われたが、水線手前左壁に顕著なクラックが走っている。登攀好きならこれをナチュプロで人工登攀か?
水線直登は釜から這い上がれるかどうかがカギだが、ブリッジで上がれ込めそう...
とか、頭の中は突破のシミュレーション中!
妄想で渦巻いている。
でも、このゴルジュを実際に突破する事が絶対にない理由、それは...
...真横が簡単に巻けるから。
このCS滝ゴルジュが祝子川や由布川の様にエスケープ不可能な個所にあったらメチャクチャ楽しいだろうなぁ〜。
釜から上がると寒くはないが痛い(^_^;;
巻き終わって下流を見る。
側壁が低いのでゴルジュ、廊下というより樋ってカンジ。右岸左岸とも平なので、水量が多くてCSゴルジュ手前が渡渉できない時は左岸巻きでも良い様に思う。
厳しいゴルジュだったり穏やかで美しかったりアクセントが効いてる。
水に入れるかどうかで巻きで取り得るルートも変わるだろう。夏だったら飛び込み必至!
「静」の次は「動」。
左ハング壁が印象的だ。
せっかくなのでゴルジュの中身ものぞいてみる。
右壁はツルツルで往生しそうだが階段状の左壁なら行けそうなカンジ。
でも決して行く事は無いと思います。
なぜなら...
...ここもスグ左が簡単に巻けるから。
そろそろテン場を探す時間だ。ゴルジュ状なので良い場所がない。斜めった巨石の下をふと見ると平たい場所発見♪(写真撮るの忘れた)
倒木を整地しタープを張って今夜の宿とする。
ペペロンチーノ パスタとスープが旨い♪
残りのビールを消化しバーボンを飲むと、またもや疲れのためか皆自然に眠りにつく。
寒くないからか本日も珍しく焚火なし!
夜半からポツポツと雨音がタープに(T_T
明日は脱渓の予定。
0 件のコメント:
コメントを投稿