2013年7月16日火曜日

2013/07/13 Riv.HOURI gorge

2013/07/13 祝子川本流ゴルジュ遡行(ほうりがわ)

Unfortunately this text is in Japanese only.※今回も画像クリックで拡大。
kmariちゃんから、「どっか沢に連れてけよぉ〜♪」って事でチームK川さんの代理で。
リクエストは祝子川とか屋久島などスッキリしたメジャー沢を御所望。
メンバー募るも皆さんこの猛暑3連休は他の沢中泊やらスイス遠征やら予定あり。
土曜日から天気は微妙だったので転進し辛い屋久島は見送り。
2人っきりだったら中国地方あたりのデート沢でチャプチャプと火遊び水遊びして過ごそうかと思っていたが、久しぶりにベテラン沢ヤのリフトさんが同行していただける事になったので祝子川に。

のんびり思う存分水と戯れ、ゴルジュは消化試合でサラッと抜ける予定だったのだが...

今回の入渓地点。
去年、シゲさんワタさんを案内した時は喜平越からだったが今回は2008年に初めて入渓した湧塚分岐から入ろうと思ったが、ワタシが入渓地点間違えて更に下部から入渓(^_^;
いゃ〜、登山道って難しいですね♪

今日も抜けるような青空!素晴らしい!!
でも午後から天気下り坂予報。

祝子川はいつ来ても澄んだ水で遡行が楽しくなります。ワタシの数少ない遡行の中で水質お気に入りTop3は
3位 屋久島
2位 大崩山系
そして1位は...sgさんに連れて行ってもらった、脊梁山地のとある谷
普通は透明度抜群でも「沢の香り」が必ずするもの。しかしこの谷、全くの無味無臭!
sgさん、綾様も同じ事言ってたので、日本酒好きにしか分からないのかも(^_^;;




早速、泳ぎです♪
気持ちいぃ〜〜!
下界の猛暑とは無縁の世界。
kmariちゃん、ライジャケ着けてるからガンガン泳いで良いのよ。
何だかワニかヘビの顔の様な岩。
恐竜T-REXにも見えなくもない。




あれ?見覚えのある人工物。
湧塚分岐に掛ってて流された橋がこんな所に転がってる。。。と、いう事は湧塚分岐入渓点より下流から入ったのネ...と分かる(^_^;

湧塚分岐の橋があった地点。
2008年初回遡行の入渓地点でもある。懐かしい。

思う存分水と戯れて俗世の事なんて洗い流して忘れてしまいましょう!

リフトさんも水遊び好き♥
水線をバンバンシャワーで越えて行きます。

いゃ〜、やっぱ祝子川は良いですね♪


んっ?
少し水量が多くないか?
この上の大釜の滝(写真撮るの忘れた!)
倒木の位置が下がり滝の落ち口が吹き出しになってしまい、しかも水量太過ぎて突破不可能。
慣れないkmariちゃん、下部で流されて振りだしに(^_^

ワタシがトップで行き、越せない太い水流の滝頭を対岸の岩にジャンプしてクリア。
でも、身長差のあるkmariちゃんが飛べない。
あぁ、またやっちゃった。セカンド以降の事を考えてルート選択しないとねぇ。。。自分だけ行けてもトップは失格_| ̄|○ 

リフトさん、滑りそうな気持ち悪い側壁をフリーでサラサラと突破。凄い! これがなんゃって沢ヤと本物の沢ヤとの違いか。。。
クライマーkmariちゃんはビレイしてもらいスラスラとクリア。

その先にある大釜の滝、、、のハズが。。。
ココも土砂が堆積して釜が半分になっちゃってる。あぁ、残念。
sgさんが、つい取り付いて登ってしまったスラブ大岩は健在でした♪

堆積物の砂利がそこかしこに見られるのは残念ですが、まだまだ美しい。
三里河原の様に土砂の堆積が進まないと良いけどなぁ〜。

やっぱり屋久島の沢と酷似してるなぁ〜。

岩が小ぶりなのと少し岩に丸みが少ない様なカンジではありますが。緑の雰囲気も少し違う様な。

去年の入渓した喜平越に。
見覚えのある岩。

ゴルジュ突破目的でゴーロ帯を避けて喜平越から入渓するパーティーが多い様だけど、猛暑日の水遊びなら下部からの入渓が断然お奨め。

個人的には下部で水遊びしてゴルジュ手前でエスケープするデート沢コースなんて良いと思うんだけどなぁ〜、可愛い女の子と(妄想)。




思い思いのルートで水遊び♪
暑ければドボンと水に入れば極楽!













テッペンにしか木が生えていない大岩も健在でした。ココも綺麗な渓相。

ただ、この手前に大岩が転がってて少しレイアウトが変わってる様な気が。。。











水の躍動感。
見てるだけで癒されますね♪












kmariちゃんとは初めて一緒に遡行。
リフトさん、ワタシ、 kmariちゃんと並ぶと身長は大-中-小ってカンジ。
しかしツヨツヨクライマーだけあって身長差をほとんど感じさせない。目の届く範囲に入っていれば放置プレー状態でOK。普段チームK川で鍛えられてるんでしょうねぇ〜。



ありゃ〜ぁ、また土砂堆積(T_T
sgさんの記録、「アバンギャルド」な渓相も残念な景観に。
また、洗い流されて元に戻る事を期待♪

綺麗だけどなんか見覚えのある風景。
天唐渓遊さん脱臼地点か?(^_^;;

お気に入りの場所に到着♪
ココは変わってないなぁ〜。良かった!
少し日が陰りだしたので色鮮やかなエメラルドグリーンの水とは言えないが。

あれ?
やっぱり水量多い?

kmariちゃん、リフトさんにお守してもらって水遊び♪
クリームソーダの様に泡立った綺麗な釜。つい入りたくなるのよね。
でもこの手の泡立った斜滝は要注意ですよ。気泡が浮力を奪い体が沈んで釜から這い上がれない&斜滝の水流で縦の巻き込み流があると更に危険!
今日はライジャケ着けてるからネ♪

さて、一休みしたらいよいよゴルジュ帯に入りましょうか。ココを入ると前進か後退か、エスケープは困難。

ゴルジュの入口。やはり水量多いなぁ。

ん? kmariちゃん、どこ行くの?

またクリームソーダに惹かれてる。
祝子川を満喫してますねぇ。

みっちぃもココで楽しそうに泳いでたなぁ〜。
子供を見守る様なリフトさんの笑顔♪

まだ日差しがサンサンと。

脱渓まで何とか持ちこたえて欲しい。


今日はワタシが行った事の無い7+5m滝の「巻き道」をリフトさんにリクエストしてたのでザックをデポして初遡行のkmariちゃんと滝見学に。


手前の土砂堆積は相変わらず。

ア痛いたたた、何じゃこの水量は??
平水時は左の滝のみ。右は増水時に出現する滝筋、、、しかも今日はかなりの水量!!

う〜ん、どうしようかなぁ。
kmariちゃんはツヨツヨクライマーだし、懸垂後に撤退ならスラブ登り返すかぁ。

デポしたザックまで戻って巻き道に。
今日も3人共アクアステルスソールでフリクションバチ効き♪

巻きの取り付き点はゴルジュ入口にあるポットホールが目印です。巻き道下部は結構シビアで、滑るとスラブを下まで一直線なのでランニング取りながらコンテがお奨め。


懸垂下降地点。何故かこの下の溜まり水は臭い。鹿でも死んで埋まってるのか?
kmariちゃん、「空中懸垂は初だった」って降りてから言うなよぉ〜!バックアップ取らせれば良かった!!!

でも、人の事は言えない。ワタシはココで生まれて初めて懸垂下降したし(^_^;
あの時は綾様がバックアップ取ってロープの取り回しを念入りに確認してくれて優しかったなぁ〜♥ 今じゃあ放置プレーで寂しい。。。(ウソです。今でもお互いに確認作業は欠かしてません♪)


大岩をショルダーでサッサと越えてゴルジュ地点に。

パッと見でも明らかに水量かなり多い!
中間部の岩が見えなくなりそうな位だ。


まぁ、でも日も差してるし。
最後まで楽しんでいきましょう!

ですがこの水量は結構ヤバ目。普段だったら細い水の部分に落ちても足が底に着くだけだが、今日落ちたら。。。
瀑流に持っていかれて流されれば良いが、岩に挟まれて水流で押し付けられたら最悪の事態に。

樋には三角波がザバザバと立っているがCS手前まで行く事自体の危険度は高くても難易度は平水時と全く変わらない。
えっ、何故って?
去年も言ったでしょ、泳ぐ気ないから♪




ココを超えてしまうと後は短い距離に核心部の2ヵ所を残すのみ。夕立も無さそうだしせっかくだからちょっと遊びましょう♪
ツヨツヨクライマーkmariちゃんにドスラブのへつりで「全く水に足を着けずに突破」の課題をトライしてもらう。時間をかければ行けそうだがじっと待ってて寒くなる前に中止。
予定どおり泳がずにサッサと通過。体感的には20秒か30秒そこらでCS下に。kmariちゃんが動画撮ってくれたみたいだから機会があれば載せるかも。





が、、、ここからの画が全くありません。それはこの先が予想以上に厳しかったから。
トップで通過後に後続のためCS下でのんびり待つ予定、、、が底に足を置けないほどの水圧!
何とかback&footで耐えて後続を引き3人共CS下に上がる。
右ルートは瀑流となって流れ落ちkmariちゃんには無理だろう。直進ルート偵察のため右ルートからの瀑流に耐えてチムニー滝下部に到達。こちらは何とかなりそうなので2人共流れに必死に耐えて来てもらい水の来ないわずかな場所で待機してもらう。「kmariちゃん大丈夫?」「大丈夫です!」って言った顔を見たリフトさんと同時に「あっ!」と心の声が出てしまった。唇紫色でチアノーゼ?!口が小刻みに震えてて止まらない!
もはやのんびりと遊んでいる暇はないな。ココを超えて最後の関門の手前は日が差して休憩できるから、そこまで頑張れよっ!と思いながら久しぶりに「なんちゃってゴルジャー」のスイッチが入りアドレナリンが全身を駆け巡る。
滝の落ち口を見上げると去年あった倒木が無い。手がかりが無くなり水の流れも変わって難易度が上がっている。が、躊躇する時間はない。滝中間部にステミングで保持した状態で素早くカムをセットし滝の落ち口へ。太い流れの水圧を避けて素早く慎重に越えて即ビレイ体制に。
去年同じルートを取ってて良かった。
kmariちゃん精神的に耐えられるか。と、ワタシと全く同じやり方でスルスルと越えて来て驚いた。ワタシが短足というのもあるが身長差を考えるとステミングはかなり厳しいはずだが、、、股関節が柔らかい。落ち口でもCSのエッジを保持し安定して抜けてきた。日向に退避してロープを整理してもらいながら休んでもらいリフトさんに上がってきてもらう。が、ワタシがスリングを引くタイミングが早すぎリフトさんスリップし落下し1mほど引き込まれる。ルアー状態だとFIXスリングを切断するかワタシも飛び込み一緒に落下しないと危険だが、リフトさんは一瞬水流に揉まれたがサッと側壁に戻って事なきを得た。流石だ。
去年はシゲさんがココで落下寸前で焦った。トップやセカンドで抜けるよりラストの方が断然難しいのだ。ラストはカムを回収した時点でフリーとなり人工支点が使えなくなるのと、トップとセカンドが通過するまでの間back&footやステミング状態でビレイすると脚力の消耗が著しいからだ。




最後の関門は水量は多いが前もって3人の行動手順を決め、前回同様にショルダーと引上げで特に問題なくクリアした。

ゴルジュ終点の岩上。
満面の笑顔と言いたいが、kmariちゃん、ちょっと疲れが見える(^_^;

kmariちゃん、ベテラン沢ヤのリフトさんから「この状況が来れれば九州本土ほとんどの沢は行けるよ!」ってお墨付きをいただきました♪

ゴルジュを抜けた先にはいつも通り癒しの渓相が優しく迎えてくれる。


吐野に到着。

リフトさん久しぶりにありがとうございました。
kmariちゃん、お疲れ様でした。フルコース+αの美渓祝子川いかがでしたか?

後で聞いたケド、核心部でトップ待ちのあの状況で写真撮ってたらしい(@_@;
「だって待ってる間する事ないから...」だって。
チームK川でかなり鍛えられてるのか、単なる天然か!?




祝子川温泉 美人の湯に寄って温まる。入るなり大将から「毎度どうも」!って、顔覚えられた?
大将に今日の水位を確認すると63cmだって!そりゃ水遊びにしては多いわ。
昨日の夕立が凄かったらしくその影響みたい。確かにレーダー図は局部的に真っ赤だった。
遡行中のゲリラ豪雨がなくて良かったとリフトさんと話す。増水もだけど雷がより厄介だから。
我々が今季初入渓で今日は一組だけとの事。最近は有名になって一日に数パーティーが鉢合わせするという九州の沢では珍しい事があるとの事。

一年ぶりの祝子川本流でしたが、前回よりかなり砂利が堆積して渓相が変化し残念な個所も散見されました。しかし、核心部では倒木も流されて本来のグレードが復活しつつある兆しも。
何年後か、懸垂下降地点の堆積物がなくなり水流が復活し滝頭の様相となり真の核心部が復活し、消滅した倒木の滝のCSが消え更に難易度が上がる日が来るかなぁ〜。
もしそうなれば文句なし4級上の困難な沢に戻り、ワタシの様な「なんちゃって沢ヤ」はコンディションが良くないと近寄れなくなるでしょうが。 久しぶりに充実した遡行になりました。

P.S.
美人の湯のレストランでkmariちゃんとリフトさんが食べたプリン、凄く美味しかったみたい。
お立ち寄りの際は是非お試しあれ♪

2 件のコメント:

  1. 「連れて行けー」

    なんてでかい態度でお願いしてませんがっつ(汗)

    念願の祝子川に連れて行っていただき本当にありがとうございました。

    かなづちな私でもライフジャケットと沢名人のお二人のおかげで
    ゴルジュも突破できて大満足でした。


    本当沢も綺麗で水量の多さのおかげでスリル満点で楽しかった~。

    是非またよろしくお願いします。


    PS 天然じゃありま~ん。多分!?




    返信削除
    返信
    1. 楽しめたみたいで良かったです。
      また水遊びに行きましょう♪

      削除